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江戸川まちづくり学科11期 「えどがわの種」探し1~4

◇第3回:FW「えどがわの種」探し1 テーマ:「自然環境」

「えどがわの“種”探し」(第3回~第9回)(全7回)が始まりました。
「えどがわの種」探しの目的は、「住民参加型のまちづくり」をテーマに、その実践活動を行っている区内の活動団体等を現地訪問し、その活動内容を観て、聴いて、習うことを通じて、自身にもできるまちづくりへの関わり方を発見するとともに、自分が取り組んでみたい江戸川区の課題などについて探っていくことです。
各回とも、フィールドワーク(FW)の後、ワークショップ(体験型講座)により意見交換を行いました。

「種探し1」のテーマは、「自然環境:「篠崎ビオトープ」(案内人 みずとみどりの寺小屋 代表 重杉浩氏)」において実施。
都市化にあわせ、河川敷は治水工事により整備され、グラウンド・公園等に利用され、一方で、水辺の自然環境はこわされ、生態系が失われてきました。
そんな中、立ちあがった「えどがわ自遊楽校~みずとみどりの寺子屋」の活動の場である「篠崎ビオトープ」において、水辺の自然環境との観察・触れ合いを通じて、自然の大切さを知るために、立上げの経緯、活動内容、今後の活動展開等について聴き、自身にもできる関わり方及び次代に残したい自然環境を考える契機となりました。
(講師:竹迫 和代)


平成26年10月24日(金)「篠崎ビオトープ」・「篠崎文化プラザ講義室」にて



◇第4回:FW「えどがわの種」探し2 テーマ:「コミュニティ・カフェ」
       
「種探し2」のテーマは、「コミュニティ・カフェ:案内人 つながるカフェ広オーナー 佐藤ご夫妻」において実施。
福祉関係の仕事をしていた「佐藤さんご夫妻」(※ご主人の功氏は、江戸川総合人生大学介護・福祉学科9期生。奥様利美さんは何でもこなすスーパーレディ)は、周辺の商店街が商店主の高齢化等による閉店等で衰退する中、地域コミュニティの場(たまり場、居場所)となればとの思いで、定年退職後、自宅をリフォームし「つながるカフェ広」をオープン。
オープンからまだ1年ですが、それまでの奮闘記(開設に至る経緯、施設概要、運営方法、住民の利用状況、今後の展望等)について話を伺い、地域コミュニティのあり方について考えました。
(講師:竹迫 和代)


平成26年10月31日(金)「つながるカフェ広」にて



◇第5回:FW「えどがわの種」探し3 テーマ:「里海再生」
       
「種探し3」のテーマは、「里海再生:案内人 認定NPO法人ふるさと東京を考える実行委員会 理事関口雄三氏、事務局長鈴木隆氏」を招いて実施。
平成25年7月、「葛西臨海公園西なぎさ」に23区で約50年ぶりとなる海水浴場が復活しました。それは未だ組織化されていなかった現理事長たちが昭和50年代から東京湾の浄化を働きかけたのが始まりで、“東京湾を泳げる海にしたい”との熱い思いの第一歩が始まりでした。
子供たちが泳げる海の再生、豊かな里海づくり、次世代に伝えられる海洋文化の創造や自然と調和した社会づくりについて話を伺い、自身たちに今何ができるかを考えました。
また、日頃の活動(江戸川総合人生大学のOB9名もボランティアとして参加)を紹介して頂き、「葛西臨海公園西なぎさ」の知名度アップと若者の活動参加へのアイディアがグループワークのテーマとなりました。
(講師:竹迫 和代)


平成26年11月7日(金)「篠崎文化プラザ講義室」にて



◇第6回:FW「えどがわの種」探し4 テーマ:「歴史・伝統技術」

「種探し4」のテーマは、「歴史・伝統技術:案内人 東京都伝統工芸技術保存連合会・江戸川地区会員(株)高常(たかつね)(高橋栄一氏)」において実施。
 (株)高常は、江戸時代から続く江戸中紋染の技術を守り、「江戸ゆかた」の反物を染め、大手デパートなどに卸している染元(染物工場)です。
また、江戸から明治にかけての染型(古代型版)を3万枚以上収集・保有し、日本の宝、日本の財産です。
フィールドワークとして、実際に古代型版3種(江戸中期:鳳凰・十二支・七福神)の図柄をそれぞれプリント染物体験しました。
質疑では、経営と後継者について、「歴史・伝統のある染物技術を受け継ぎたいとの弟子希望者もおり、教える(技術の伝承)のもやぶさかではないが、技術を習得しても設備投資や工場(敷地)の確保など起業するのがきわめて困難であることから勧められないのが現状」とのことであった。
 歴史と伝統を守っていくことの必要性や、自身にもできる取組み、また、どのように関わっていくのか?などについて考えたところです。
(講師:佐谷 和江(学科長))


平成26年11月14日(金)江戸川区平井 「(株)高常」にて

2015/01/19