10月になってようやく気温も下がり、朝晩は秋の爽やかさを感じる日々になってきました。それでも草花は夏の暑さの影響を受けて、開花が遅れたものが多くあると思います。
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●ヒガンバナも10月になって咲くものが多かったです。西葛西の民家の玄関にシロバナヒガンバナが満開でした。白花と言っても多少クリームがかった色でしたが、ボリューム豊かに満開なのは見応えあります。
●同じ民家の軒下に野草のホトトギスが咲いていました。このお宅は色々な野草を育てておられ、回り道してでも、何か珍しい花が咲いていないかと確認しています。
●西葛西の小島団地の芝生に、毎年晩夏になるとツルボが数株咲きます。今年は咲いていないので無くなってしまったかと残念な気がしましたが、少し遅れて一株咲き始めてくれました。来年以降も元気に咲き続けてくれることを願っています。
●葛西臨海公園の鳥類園の一角にあるヤブカラシが実を付けていました。ヤブカラシは一般的に3倍体で実が付かなく、時々2倍体の実がつくものがあるそうで、これもその2倍体かと思います。ヒガンバナも3倍体で実が付かないのが一般的だそうです。
●写真はシキミの実です。シキミは枝を仏壇や墓に供えたりするので、寺院や墓地によく植えられているそうです。これは西葛西のマンションの庭にあったので、珍しいと思います。実は毒があるので絶対に口にしてはいけないそうです。
●写真はスダジイの実です。椎の木が少なくなって、椎の実を見る機会も少なくなっているかと思います。小学校の頃には学校の帰りに寄り道して、この椎の実をそのまま皮を剥いてよく食べたものです。
●清新町のバタフライガーデンに初めて見る蝶が舞っていました。本を見てヒメアカタテハかと思いましたが、後翅の先端の模様が違うので、ネットで調べるとツマグロヒョウモンのメスでした。オスは以前掲載した(73)「バタフライガーデン(2)」にあります。
●西葛西でアカトンボを見ました。アカトンボは25度以上を嫌い、暑い時期は山で過ごし、気温が25度以下になると里に下りてくるそうです。ですから今年はやはりアカトンボが飛来するのがかなり遅れたようです。
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葛西の四季折々(76)「10月初旬の葛西」
2012/10/16