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葛西の四季折々(50)「草木の実」

 10月になって20日と26日にボランティアグループのイベントと整備作業で葛西臨海公園に行ってきました。この時期は草花の華やかな彩りこそありませんが、草木の実が生り、普段あまり見たことのない実を見ることができます。



●葛西臨海公園・鳥類園のウォッチングセンター近くにはタンキリマメがあります。赤い豆の実が弾けると中から艶のある真っ黒な種が顔を出して、大変可愛らしい姿です。



●鳥類園には多くのイヌマキの木があります。この時期になると下が赤く、上が薄ねずみ色(写真では緑色ですが)の実を付けます。この赤い部分を食べると甘酸っぱい味がします。



●鳥類園の北側の道沿いにキカラスウリが沢山丸い実を付けています。カラスウリは楕円形ですが、キカラスウリはほぼ丸く、熟れてくると橙色ではなく黄色くなります。



●写真はヤブカラシの実です。ヤブカラシはどこにもあり、特に珍しいものではありませんが、実を付けるのは珍しいようです。鳥類園の一角では実を付けているのが見られましたが、他ではやはり実が付いていませんでした。



●葛西臨海公園にはカラタネオガタマが沢山ありますが、鳥類園にはオガタマノキもあります。写真はオガタマノキの実です。オガタマノキはモクレン科の木で写真のように実はコブシの実に似ています。



●公園内にはナツグミ、アキグミ、ナワシログミなどがありますが、このナワシログミが一番多いです。ナワシログミは苗代の時期に実を付けるので、この時期に花をさかせます。



●今年は台風12号、15号が関東地方を襲ったため、特に海岸地区の葛西臨海公園ではサクラやケヤキの木はかなり痛めつけられました。オオシマザクラも葉が全部落ちてしまい、そのせいかこの時期に花が狂い咲きしていました。



●秋の風情の代表格とも言えるのがススキです。銀色の穂を靡かせる景色は何とも言えません。しかし私も誤解していて、ススキだとばっかり思っていたのはオギでした。写真もオギで、ススキは株立ちしますが、このオギは一本一本が独立していました。
 

2011/10/30