★3月2日はフィールドデイ。日本全国にあるイスラム教モスクのうち最大級の「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」を訪れました。オスマントルコ様式の荘厳なモスクで、アザーン(礼拝の呼びかけの朗唱)の声のなか、メッカの方向に向かって正座し、額ずき、敬虔な礼拝をする方々を、身近で接することができました。改めてイスラムの文化・宗教について学んだ一日でした。
☆その前週、イスラムの文化と生活をあらかじめ学ぶために、樋口美作・日本ムスリム協会理事の講義を受講しました。
入門書として「イスラーム生誕」井筒俊彦著 中公文庫を紹介していただきました。
★東京ジャーミイ・トルコ文化センターは渋谷区大山町、代々木上原駅から歩いて5分のところにあります。
☆1階の入り口ホールには、大きなブルータイルを使った植物模様の壁がありました。チューリップ、カーネーション(原産地はトルコ周辺)ほか架空の花が幾何学模様として描かれていました。また、伝統的なトルコ民家の応接間もありました。
☆講演やイベントが行われる多目的ホールで、下山茂氏からイスラム教、トルコ、東京ジャーミイの歴史、エルトール事件関連のこと等々、詳しい説明を受けました。イスラム教徒は世界に16億人。キリスト教に次ぐ世界宗教で、信者の6割がアジア、2割がアラブ地域に広がっています。平和を愛する人々の宗教であり、ISとは係わりはないとのことです。
このモスク(ドーム状の建物)、ミナレット(尖った塔)で使われている大理石を含む建築材、内装、調度品等は全てトルコ製で、建築様式もトルコのモスクと同じ技法で造られたそうです。
★2階は礼拝堂です。
天井ドームは6個の半球と柱で支えられ、その装飾、カリグラフィ(アラビア書道で、右から読む)のひとつひとつ全てに、イスラム教の普遍的メッセージが込められています。礼拝している人の前を横切って以外の写真撮影はしてよいとのことでしたので、内部も写真を撮らせていただきました。
男性の礼拝は2階の広間で、女性はその上の階で行われます。これは差別ではなく、異性の横では礼拝に集中できないという理由で、別々にしているとのことでした。
☆礼拝は必ず、聖地メッカのカーバ神殿に向かって行われます。正面の壁にはその方角を示す印があります。
★知っているようで知らないことが多いイスラム教やトルコのこと。今回、東京ジャーミイ・トルコ文化センターを訪れいろいろ説明を受けることで、多文化共生を目指すという学びの一環になったと思います。
このような機会を設けてくださった関係者の方々に、深く感謝いたします。
学生トピックス詳細
国際コミュニティ学科11期 フィールドデイ
2016/03/06