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江戸川まちづくり学科11期 「ワークショップ演習その1」1~5

◇第10回:ワークショップ(WS)演習その1「コミュニケーションの基本を学ぶ」

「えどがわの種」探し(全7回)が終わり、次の単元「ワークショップ演習」(全5回)が始ります。「WS演習その1」テーマは「コミュニケーションの基本を学ぶ」です。
7つの「えどがわの種」で得た学びや気づきを出し合い全員で共有していきます。

今回先生から出された課題は、コマーシャル(CM)60秒寸劇仕立ての発表です。
7つのグループに分かれWSを行いました。WSでは、
(1)改めて「えどがわの種」の内容の共有、CMへ盛込むエッセンスを整理し、キーワードを絞ってコンセプトを決める。
(2)どのようなCM にするか考え、構成、起承転結、配役を決めての発表をします。

1時間程で、寸劇CMをメンバー全員で考えます。ポイントは、子ども・お年寄りがい
る地域の中で「いかにうまく伝えられるか」、「伝える工夫」を身につけることが地域活
動では重要です。

★結果
…どのグループもうまく伝えることが出来た!…

この日は、オブザーバーとして、愛知県豊田市職員(社会部協働推進室 生涯学習課:伊
達綾乃氏)が講義を視察されました。豊田市では平成15年から、当人生大学と同様に
「高年大学」を開校し運営しているとのことです。
(講師:竹迫 和代)





◇第11回:WS演習その2「ラベルワークを学ぶ」

「ラベルワーク」とは、グループの中で意見を出し合い整理する方法の一つです。
ラベルワークの特徴である「誰でも平等に意見が出せる」、「意見の視覚化ができる」という点を体感することです。ラベルワークの課題テーマは以下の2つ

  A:江戸川区に暮らしていて実感するこのまちの良さは何か
  B:江戸川区に暮らしていて実感するこのまちの問題点は何か

A、Bそれぞれ3グループ(3~4名)ずつに分かれ、下記の手順により演習に取組みました。
  (1)ラベル(付箋)作成
  (2)グループ編成
  (3)図解化
  (4)叙述化
  (5)発表

グループから出された主なキーワードは、次のとおりです。
  A:自然環境、緑、子供、健康、住みやすさ、都心へのアクセス等
  B:交通、病院、災害、年寄りの憩いの場、子供の遊び場、マナー他

「ラベルワーク」について
フリートーキングでは意見を言いづらい面がありますが、ラベルワークでは書くことで
意見を表すことができます。付箋に意見を書いて、皆で整理・まとめることにより、次
回の話し合いでは、これをもとに次のステップへのキッカケとして続けることができる
ことから、話し合いの手法としては非常に有効です。
(講師:竹迫 和代)





◇第12回:WS演習その3「ファシリテーショングラフィックを学ぶ」

「ファシリテーショングラフィック」とは、会議等において意見の視覚化をはかり、話し合いを効率的に進めるために、発言を見えるようにする手法です。各種会議やまちづくりワークショップなどの場面で活用されています。
具体的には、模造紙などを使い、発言の内容を聞きとり、キーワードのみを解りやすく、グラフィカルにその場で参加者全員に見えるように書き入れていきます。
講義では、効果的なマジックの使い方、文字の大きさ、簡単なイラストなどの説明を受けた後、実践です。

・STEP1【模造紙に慣れよう】
 竹迫講師の読み上げる文章を聞き、ファシリテーショングラフィックを作成
・STEP 2【簡単な会話を書きとってみよう】
 事務局2人の会話を聞き、ファシリテーショングラフィックを作成
・STEP 3【ミニ模擬会議の実践】
 ミニ会議は運営委員からの提案で、「コミュニケーションを深めるためには」の
 テーマで実施。各グループからの提案は後日、まち11期の授業で実践することに
 なった。
(講師:竹迫 和代)





◇第13回:WS演習その4「まちあるきを学ぶ?(篠崎編)」

今回のテーマの副題は、「まちあるきとマップづくり」です。次回と併せて2回で行います。目的は、グループでの多様な視点と感性で「まちを知る」ための手法である「まち歩き」を学び、目で「まち」を見るのではなく、五感で「まち」を感じながら「まちのタカラもの」を発見することです。
4つのグループ(5~6名)に分かれ、役割分担(地図係、記録係、写真撮影係、インタビュー係、タイムキーパ係)を決め、「篠崎のタカラもの」探しに出発しました。
1時間ほど篠崎のまちを調査。講義室にもどり、各グループで取材カードを作成し、次回作成するマップのイメージなど話合いました。次回の授業で、各グループ別にマップを作成・発表します。
(講師:竹迫 和代)







◇第14回:WS演習その5「まちあるきを学ぶ?(篠崎編)」

「まちあるきとマップづくり」の2回目です。前回の「まちあるき」で得た情報を共有できるようなマップを作成して、表現・共有化の方法を学びます。
 (1)模造紙に歩いた範囲の地図を書く(貼りつける)
 (2)歩いたコースを書く
 (3)取材メモ・写真をその場所に置く
 (4)配置が整理されたら、模造紙に貼りつけ、メモとその場所を線でつなぐ
 (5)マップにタイトル・ネーミング

各グループが発見した「篠崎のタカラもの」は、次のとおりです。
  ● 新しいまちづくり(花栽培を目指して歩き出したがたどり着けず)
  ● 暮らしやすいまち篠崎(インタビューからテーマが)
  ● 水辺と歴史のまち(江戸川と史跡を組み入れて)
  ● 篠崎流パーク・コミュニケーション(公園が人の和を作る)



「WS演習 その1」(全5回)はこれで終了です。
WSの元々の意味は、「作業場」や「工房」ですが、現在のWSとは、講師の話を一方
的に聞くのではなく、参加者全員が自由に発言することができ、問題解決やトレーニ
ングの手法として、様々な分野で用いられています。
ワークショップに参加した方々が、様々な想いやアイデアを出し合い、問題解決や新
しい発見、創造や学習につなげる重要な役割を持っています。ワークショップ、グル
ープワークの演習で、第三者にわかりやすく伝えていく手法についてスキルアップで
きたでしょうか。

2015/04/10